紅葉も終わりに近づいた山道で遠目にはプラスチックの標識かと見間違えるような紅色の鮮やかな実をつけています。葉もきれいにそろっていて、誉めてあげたいほど端正な姿で冬を迎えようとしています。
ただ、春から夏にかけて下草が茂っていた林が、冬に向かうこの時期に目立つのはきれいな落ち葉とこのマムシグサ*だけになってしまう不思議さ。気になって調べてみるとマムシグサは有毒植物のようです。なにげない一見きれいそうな写真も、食べられるものは食べ尽くされて毒のあるものだけが残される、生態系のバランスが崩れつつある今を写しているのかもしれません。
*文中でマムシグサと記載しましたが、誤っている場合はご指摘いただければ幸いです。
(撮影は081109)