富士山の夏山登山のピークが過ぎたので、展望を期待して富士の宮口から登りました。夜明け前には大沢崩れ上部に三脚を置いて鳳凰三山から早川尾根、甲斐駒の稜線のうねりを楽しみにしていましたが、湿気を含んだ空気のため透明度が低くて期待していたコントラストは得られませんでした。そのかわり、湿気を含んだ空気に富士の影が映って南アルプスにとどく雄大な影富士が見られました。
頂上を一周して山中湖が見えるあたりで、霞のかかった山々に光が筋になって降り注いでいるのに気がつきました。大きなスケールで空気と光を感じることができたのは驚きでしたし、その感覚が写真に残っているのはうれしいことです。
2008年9月13日、山梨県、E-3+ZD11-22、
(1280×1024)